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宵闇
第8章 三年後


「そういえばさ」


村上くんが、私を見る。


「葉月先輩、帰ってくんだろ? いつ?」


──そう。

大学を卒業した葉月くんは地元で就職先を決めたので、四年ぶりにこっちに戻ってくることになったのだ。

結局、この四年間は葉月くんとはあまり会えなかった。
2年前からは私も家を出てしまったし、メールのやりとりはしていたものの、そのまま向こうで就職されたら、本当に会う機会がなくなるなあと思っていた。

だから帰ってくると知ったとき──また葉月くんとたくさん話ができるようになるんだと、本当に嬉しかった。


「あ、明日だよ~。
だから私も今日から向こうに帰るんだ」


思わず弾んでしまう声。
口元も緩んでしまう。


そのとき、村上くんがぼそっと呟いた。


「……ブラコン」


──聞こえてますけど!


思わず睨むと、おーこわ、といった具合に村上くんは首をすくめる。
その仕草が大袈裟でおかしくて、やっぱりまた笑ってしまった。



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