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第2章 生贄の価値

嶺帝学院高校――――セレブの子息や令嬢が通う夜間学校だ。同時に、逆巻兄弟とミズキが通う学校でもある。
敷地の広さ、設備の豊富さ。どれにおいても普通の学校に比べ秀逸。
学問のレベルも高く、卒業生の中には名門の大学へ進学した者も多い。

ミズキ、アヤト、カナト、ライトの４人は二年生。
次男のレイジは三年生、長男のシュウは留年中。
末っ子のスバルは一年生。
各々が好きなように過ごしているため、教師の評判はあまり良くないらしい。

そんな中、ミズキだけはクラス委員として毎日しっかり勉学に励んでいた。
プリントの配布、教師のアシスタントもお手の物だ。