この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
一夜の愛、人との愛
第10章 透明な選択


「あのっ……待ってください!」


イエナリアが息を小さく吸った瞬間、真理亜は耐えられず声を上げた。


意外な事態にコーラルとクレイルが目を見張る中、イエナリアだけは動きをピタリと止めて真理亜を見つめる。


「何ですか? 人間の女よ」


「あの、私…。聞きました。"浄化"されて、全てを忘れて、もし、……子供を孕んでいても、全ては無かったことになって、人間の世界に帰れるって」


真理亜の指が小さく震え、自然と顔が俯いていく。


何を言っているの、私は。


どうして言っているの、私。


自分の世界に帰ろうと決めたのは、自分なのに。


それなのに―――。




「でも、……だからっ、記憶を失っても構いません。最後に、どうしても聞きたいんです」




言っちゃいけない気がする。




言ったら私、帰れなくなる気がする。




(それでも、私は言う!)





真理亜は顔を上げた。









「ザレムは、一体、何をしたんですか?」







/226ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ