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一夜の愛、人との愛
第13章 金の拘束
「……はぁ」

耐えられずに動き出した左手が、上衣の裾に潜り込む。

お腹に掌が触れるだけで、背中をぞわりと熱が走って、顎が仰け反った。

その手を少し上に進めれば、柔らかい布がサラリと捲れて、少しだけ涼しくなる。

けれど、身体が冷えるのはほんの一瞬で、ちょっと呼吸するだけで、また、ぞくぞくと融けそうな感覚が皮膚を内側から撫で上げる。

「ん……」

目を閉じたまま、指先を胸元に滑らせると、下着を引っ張り、ぷくっと固くなった先端を外に出す。

そのまま指先で挟んで、親指で転がしながら押しつぶす。

「んぁ……ッ」

思わず高い声が漏れて、はっとして瞼を押し上げれば、闇をまとった黒い天使の鋭い視線にぶつかった。

その目は、片時も視線を外していないのか、さっきと同じ色、同じ温度で真理亜の肢体に向けられている。

「……やっ」

羞恥を感じた途端、身体の奥がずくっと上擦った。

急に敏感になった甘い熱に、浅い入り口を撫でていただけの指先が、思わずぬるりと第一関節まで襞の中に入ってしまう。

「ふ……ぁ……あ」

滑った蕾の、わずか数センチのところしか探っていないのに、溢れる愛液が指の根本まで伝い、トロリと手の甲を濡らしていく。

邪魔な下着が指の動きに擦れる度に、その曖昧な刺激さえ、茂みの奥の尖りを揺らして、じんじんと響きだす。

摘んでいた赤く熟れた胸の先端を、きゅっと強く刺激すれば、指を飲み込んだ襞は、もっと奥に刺激を欲しがるように、収縮しては潤んだ。

その間も金色の目が、自分を見ている。

隙を見せれば跳びかかってきそうな、獣のような視線にねめ回されて、火照った身体を庇って逃げ出したいのに、最後の一押しの力は出ない。

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