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一夜の愛、人との愛
第2章 朝8時のハプニング

真理亜は、会社の始業時刻と照らし合わせると、30分ほど早く到着する電車に乗っている。
それは、遅刻に気をつけている彼女の真面目な性格だけが理由でもなく、この路線が、よく人身事故で止まってしまうからなのだ。
彼女が乗り込んだ乗車口は、40分後、彼女の降りるべき駅まで開かない。それまでは、反対側の出入口が開き、毎朝押しつぶされそうになりながら出勤するのが常だった。
(今日も混んでる・・・)
げんなりしながら、真理亜は出入口の端に追いやられ、扉と手すりの合間に鼻先を押し付ける勢いで立っていた。
2本遅い電車でも会社に間に合うことは分かっているのだが、人身事故を理由にして、電話に出る仕事に遅れることは出来ない。
走って電車に飛び乗ったせいで、クーラーが利いている電車内でも、真理亜の頬を汗が伝った。背中も汗をかいている気がする。
(昼休みに着替えよ)
更にげんなりしてから、ふと、真理亜は昨日の夢を思い出した。
何か、とても恐い夢を見ていた気がする。
暗闇の中で、何かが光っていたような。
何か、熱いものに触れたような・・・。
思い出せずに諦めた時だった。
それは、遅刻に気をつけている彼女の真面目な性格だけが理由でもなく、この路線が、よく人身事故で止まってしまうからなのだ。
彼女が乗り込んだ乗車口は、40分後、彼女の降りるべき駅まで開かない。それまでは、反対側の出入口が開き、毎朝押しつぶされそうになりながら出勤するのが常だった。
(今日も混んでる・・・)
げんなりしながら、真理亜は出入口の端に追いやられ、扉と手すりの合間に鼻先を押し付ける勢いで立っていた。
2本遅い電車でも会社に間に合うことは分かっているのだが、人身事故を理由にして、電話に出る仕事に遅れることは出来ない。
走って電車に飛び乗ったせいで、クーラーが利いている電車内でも、真理亜の頬を汗が伝った。背中も汗をかいている気がする。
(昼休みに着替えよ)
更にげんなりしてから、ふと、真理亜は昨日の夢を思い出した。
何か、とても恐い夢を見ていた気がする。
暗闇の中で、何かが光っていたような。
何か、熱いものに触れたような・・・。
思い出せずに諦めた時だった。

