この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
一夜の愛、人との愛
第2章 朝8時のハプニング
その違和感に、真理亜は思わず自由な首を横に向けようとした。
揺れる満員電車で、プリーツスカート越しに何かが太腿に触れた気がしたのだ。
しかし、乗車口の端にピタリと押し付けられた彼女は、顔を僅かに斜めに動かすことしか出来ない。

(気のせい? よね?)

真理亜は一瞬顔をしかめて、座席の壁になっている斜めの板に顎を乗せた。
そのまま、少し考えてみるも、何となく周りの視線を感じて、真理亜は顎を引き、再び扉側を向いて、目を閉じた。
つり革を持っていた人の視線を感じたのも去ることながら、もしも端席の人が、何かあって網棚でも見上げれば、真横の壁ごしに、自分の生首が見えることになってしまうことにも気付いたのだ。

(流石に、生首みたいに見えるのは、イヤだよね)

自分の妙な姿勢を顧みて小さく笑いながら、左頬を冷たい手すりに押し当てた。
ほてった体に、ひんやりした刺激が心地よい。



しかし、真理亜が顔を乗客から見えない方向へ逸らしたことに、
背後で笑みをもらした存在がいることに、真理亜は気付いていなかった。


/226ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ