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一夜の愛、人との愛
第13章 金の拘束
触れているだけの互いの秘所が痺れるように脈打ち、真理亜の泉から溢れた愛液が、ザレムの昂ぶりにトロリと垂れて落ちていく。

この夜は、まやかしだ。

分かっているのに、真理亜の濡れた眼差しがザレムの胸を強く打つ。

こんなに求めらて、感じないわけが無い。

背中の羽がざわりと震えた。

微かな、その音に惹かれるように、真理亜が目を閉じて白い喉を晒しながら、一度天を仰ぐと、艶めいた吐息を零しながら、ゆっくりと腰を沈めようとした。

―――守ってあげて

「!!」

刹那、反射的にザレムが腰を引く。

「んッ……、ぁアッ!!」

直後、ずるっとザレムの胡座の間に落ちてきた真理亜の腰が、ビクビクと震えて再び強く痙攣する。

固く芯を持ったザレムの熱が、僅かにズレたせいで、その欲望は真理亜の前の尖りを下から一気に擦る形になった。

感度の上がっていた真理亜の身体は、過敏な箇所に不意に与えられた刺激に耐え切れず果てて、直後弛緩する。

汗と愛液で濡れた腰が、ザレムの太腿の間に沈みきった時には、目を閉じて意識を飛ばした彼女の身体は、綺麗な弧を描きながら背後に向かって倒れ始めていた。

「!」

咄嗟に身体をひねったザレムが、右の翼で真理亜の肢体を柔らかく受け止める。

だが、受け止めたと思った体は、完全に力を失ってくにゃりと弛緩しているせいで、柔らかい羽の中を滑り落ちようとする。

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