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一夜の愛、人との愛
第14章 求められる決断
昨日と同じ石造りの空間に、真理亜は立っていた。
中央の祭壇には、まだ誰もいないものの、室内は青白い炎で幻想的に照らしだされ、これから何か起こることを予見しているようである。
昨日と違うのは、今、ここにいるのは、真理亜とザレムの2人だけだということだ。
コーラルと共に謁見の間にたどり着いてから数分後、クレイルが連れてきたのは、やはりザレムだった。
彼は真理亜の隣へ突き出されると、やはり前と同じように胡座をかかされて俯いた。
その背中には、漆黒の翼を背負い、身にまとった黒いローブと一体化して、まるで黒い大きな鎖に縛られた人間が隣に座っているような感覚だ。
二人が謁見の間に揃うと、コーラルは真理亜に「ここでお待ちください」と小さく耳打ちし、クレイルと共に、その場を後にした。
そして、真理亜とザレムが二人、この空間に取り残された。
中央の祭壇には、まだ誰もいないものの、室内は青白い炎で幻想的に照らしだされ、これから何か起こることを予見しているようである。
昨日と違うのは、今、ここにいるのは、真理亜とザレムの2人だけだということだ。
コーラルと共に謁見の間にたどり着いてから数分後、クレイルが連れてきたのは、やはりザレムだった。
彼は真理亜の隣へ突き出されると、やはり前と同じように胡座をかかされて俯いた。
その背中には、漆黒の翼を背負い、身にまとった黒いローブと一体化して、まるで黒い大きな鎖に縛られた人間が隣に座っているような感覚だ。
二人が謁見の間に揃うと、コーラルは真理亜に「ここでお待ちください」と小さく耳打ちし、クレイルと共に、その場を後にした。
そして、真理亜とザレムが二人、この空間に取り残された。