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一夜の愛、人との愛
第14章 求められる決断
慌てて首を左右に振るが視界は白一色に包まれ、唯一分かるのは繋いだ手の先に誰かいるということだけだ。

「ザレム!」

叫ぶ声が、空間に響いていかない。

耳を塞がれたように身体の中に籠もる自分の声に、真理亜は無意識にザレムの指を強く握った。

(!)

その手は握り返された。

この手は、ちゃんとザレムに繋がっている。

それでも、自分の胸元さえ視認できない状況で、不安は拭えない。

気付けば、足元に地面の感覚は無いし、反対の手を伸ばしても何にも触れることが出来ない。

(……いつまで続くの?)

白い繭の中に囚われた感覚は、一瞬にも永遠にも感じられた。

不意に、パッと白がかき消えた瞬間、真理亜は薄暗い雲の下、背中を下にして一気に空中を落ちていく所だった。


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