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一夜の愛、人との愛
第2章 朝8時のハプニング
「皆様にお知らせいたします。前方の駅で、体調を崩されたお客様が・・・」
その車内アナウンスを聞き、真理亜は息を飲んだ。
電車が止まったからでは無い。
まるで、狙いすましたかのようにスカート越しに触れていた誰かの掌が、布地をまくり上げストッキングのゴムに指をかけたからだ。
(やだ!)
胸の前で鞄を抱きしめていた両手に思わず力が篭った。
痴漢を止めたことなんて無い。
どうやって手を止めていいのか分からないが、それでも、見知らぬ犯罪者の指はストッキングの奥の下着のゴムにまで指をかけている。
(やめて!)
真理亜は左手だけ後ろにまわし、相手の手首を掴もうとした。
(!)
だが、その手を、拘束した別の手があったのだ。
(・・・うそ)
背後の人間は、鞄を持っていないのか。
それともリュックのような鞄を背負っているのだろうか。
右手で下着を下げようとして、左手で真理亜の手を掴んでいるということだろうか。
真理亜の表情が焦りで歪むが、状況は真理亜の想像を越えていた。
もう1本の手が、真理亜の内腿をパンスト越しにするりと撫でたのだ。
その車内アナウンスを聞き、真理亜は息を飲んだ。
電車が止まったからでは無い。
まるで、狙いすましたかのようにスカート越しに触れていた誰かの掌が、布地をまくり上げストッキングのゴムに指をかけたからだ。
(やだ!)
胸の前で鞄を抱きしめていた両手に思わず力が篭った。
痴漢を止めたことなんて無い。
どうやって手を止めていいのか分からないが、それでも、見知らぬ犯罪者の指はストッキングの奥の下着のゴムにまで指をかけている。
(やめて!)
真理亜は左手だけ後ろにまわし、相手の手首を掴もうとした。
(!)
だが、その手を、拘束した別の手があったのだ。
(・・・うそ)
背後の人間は、鞄を持っていないのか。
それともリュックのような鞄を背負っているのだろうか。
右手で下着を下げようとして、左手で真理亜の手を掴んでいるということだろうか。
真理亜の表情が焦りで歪むが、状況は真理亜の想像を越えていた。
もう1本の手が、真理亜の内腿をパンスト越しにするりと撫でたのだ。