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一夜の愛、人との愛
第2章 朝8時のハプニング
自分の体を探る手が3本あることに、真理亜は青ざめた。
背後の痴漢は、何人いるのか。
最低2人。
最悪の場合、3人も男がいたら、逃げ切れるか分からない。

唇を噛んで俯いてしまった真理亜の横で、若いサラリーマンが涼し気な顔で窓の外を見ている。
30歳前後の、その男性は、スーツの前を、きちんと締めて襟元も正しく、短髪が爽やかだった。
だが、真理亜は俯いて気付いてしまった。
その男性のスーツの股間が、僅かに持ち上がっているのだ。

(・・・・・・!)

まさか、隣の男性まで痴漢なのか。
恐怖で一瞬固まった真理亜の背後で、ストッキングと下着を、悪魔の指先が捉えた。
一気に力をかけられて、腰から下が桃尻の割れ目まで剥き出しになる。
直後、内腿を撫でていた別の掌が手伝い、スカートの中、真理亜は太腿まで露わにされてしまった。



(あ・・・ッ)



屈辱と恐怖、羞恥心が混ぜ合わさり、俯いたまま、もう目を閉じるしか出来ない。



それなのに。



―――クチュッ



痴漢の手が触れた割れ目から、確かに濡れた音が、真理亜には聞こえた。



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