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一夜の愛、人との愛
第2章 朝8時のハプニング
(なんで・・・)
恐ろしくて、悔しくて、逃げ出したいのに、背後から割れ目を撫でる誰かの指が濡れているのが分かり、真理亜は目尻に涙を浮かべた。
なんとか指先から逃げようと、端へ端へと体を寄せようとするが、もともと端に押しやられていた身は、これ以上、前には逃げられない。
そのうち、スカートの布を潜り込み、剥き出しの左足の付け根を誰かの掌が撫でた。
(やっ)
思わず腰を横に引いて逃げると、空いた隙間に掌が入り込み、指先が前に回り茂みを撫でる。
鞄を持った手を何とか下げて、その手を止めようとするが、バランスを崩して鞄を落としかけ、思わず隣の男にぶつかった。
「ごめんなさい」
震える声で謝った真理亜に、窓の外を見ていた若いサラリーマンは、ちらりと視線を向けて顎を揺らし会釈した。
だが、その視線が真理亜の胸元に縫い止められる。無表情ではあるが、その視線の強さに、真理亜も戸惑う。思わず視線を逸らした真理亜の耳に、そのサラリーマンがゴクリと唾を飲み込む音が聞こえた。
(え・・・)
空耳かと思った時には、右の胸が、そのサラリーマンの右手に包まれていた。
恐ろしくて、悔しくて、逃げ出したいのに、背後から割れ目を撫でる誰かの指が濡れているのが分かり、真理亜は目尻に涙を浮かべた。
なんとか指先から逃げようと、端へ端へと体を寄せようとするが、もともと端に押しやられていた身は、これ以上、前には逃げられない。
そのうち、スカートの布を潜り込み、剥き出しの左足の付け根を誰かの掌が撫でた。
(やっ)
思わず腰を横に引いて逃げると、空いた隙間に掌が入り込み、指先が前に回り茂みを撫でる。
鞄を持った手を何とか下げて、その手を止めようとするが、バランスを崩して鞄を落としかけ、思わず隣の男にぶつかった。
「ごめんなさい」
震える声で謝った真理亜に、窓の外を見ていた若いサラリーマンは、ちらりと視線を向けて顎を揺らし会釈した。
だが、その視線が真理亜の胸元に縫い止められる。無表情ではあるが、その視線の強さに、真理亜も戸惑う。思わず視線を逸らした真理亜の耳に、そのサラリーマンがゴクリと唾を飲み込む音が聞こえた。
(え・・・)
空耳かと思った時には、右の胸が、そのサラリーマンの右手に包まれていた。