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一夜の愛、人との愛
第5章 白亜の建物
建物の敷地内には、大きな木が幾つか生えていた。
コーラルの部屋のテラスからも、手が届きそうな距離に1本の大きな木が見える。
温かい日差しが降り注ぐ空には、太陽のような眩しい光は見えず、空全体が優しく光って見える。

「どうなってるんだろ」
「わ!!」

真理亜が呟くと同時、ほぼ間髪入れずに素っ頓狂な声が上がり、大木の陰から何かが落ちかけた。

「え!?」

思わず真理亜が手すりに歩み寄る。
小さな動物は、ぱっと目を開くと、真理亜の腕の中からスルリと逃げ出し、室内へ駆け戻った。
振り向いた真理亜だったが、葉擦れの音が気になり、声の聞こえた方に顔を戻す。

そこには、真理亜と同じくらいの身長の、若い天使が浮いていた。
白いシャツに黒いベスト、金色のベルトが腰に見える。
枝の間から覗いた赤茶色の髪の毛が、やんちゃにクルクルと跳ねている。

「び、っくりしたー」

宙に浮かびながら、身なりを整える少年に、おっかなびっくり口を開く。

「あの・・・、ごめんなさい」

真理亜の声に反応し、彼が素早く顔をコチラに向けた。
ひょいと近づいた少年は、テラスに腰掛けて、真理亜の顔を覗き込んでくる。
一気に距離をつめられて、ちょっと顎が引けた。

「もしかして、・・・人間?」

「へ?」

「あ、俺、チェイス」

彼は躊躇うことなく片手を出してくる。
とりあえず、と握手をする真理亜に、少年が悪戯っ子の笑みを浮かべた。

「すげー。コーラルさんの部屋に人間の女がいる」

「す、すごいの?」

「そりゃ、すごいって。この世界に人間が来るなんて、特別なことだし?」


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