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一夜の愛、人との愛
第6章 黒い地下牢
もどかしさに右手を太腿に伸ばそうとした。

だが、暗闇をまとった誰かは、真理亜の右手を掴むと、シーツに縫い止める。

(わたし、シーツの上に、いる・・・)

どこか冷静な頭が、そんなことに気付くが、体の熱が冷めない。

呼吸をする度に、胸の先端がジワリと熱くなってくる。

「ん・・・、お、願い・・・」

真理亜の甘ったるい声に、侵略者が唇を腹に落とした。

「ぁ・・・」

ヘソの周りを何度も音を立てて吸われ、腰がジンと震えた。

足の付根が、ヌルリと滑っている気がする。

「ん・・・」

かすかな羞恥心と、それを越える欲情の火種にかられて、真理亜が左手で自分の胸を揉み始めた。

胸元を隠しているようにも見えるが、その指先は赤みを増した先端を何度も弾いては摘んでいる。

「あぁ・・・」

「すげー眺め」

男の声が、腰の辺りから聞こえた。

「んぁッ」

腰の骨に唇が吸い付き、小さく歯を立てられて、思わず体が跳ねる。

縫いとめられていた右手が引き寄せられ、自分の愛液を中指に絡ませられた。

(濡れ、てる・・・)

トロリとした雫を指先に纏い、その中指を茂みの中に導かれる。

「・・・ん、・・ふ」

やっと欲しい刺激を感じて、真理亜は腰を波打たせながらクリトリスを弄り始めた。

胸元をもてあそぶ左手も、止まらない。

「きもちいいか?」

尋ねる声に、頷くと、蜜口に何かが触れた。




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