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一夜の愛、人との愛
第7章 魂の色
黒い天使が胡座をかき、その右足を挟むように、真理亜は膝立ちで立っていた。

すぐ近くに、あの時、月光に照らされていた野性的な顔立ちが自分を見つめている。

(・・・あ)

不覚にも胸の鼓動が早くなるのを、俯いて隠す。

「その布、捲れ」

「え」

「左足の内側」

「・・・」

コーラルの部屋から飛び出してきてしまったせいで、下着を身につけていない。

相手が拘束されているとはいえ、流石に緊張が走る。

そっと、両手でスカートを捲り始める真理亜に、ザレムが熱っぽい溜息を零した。

「んだよ、見せつけんなよ」

「そ、そんなっ」

「んじゃ、さっさと捲ればいいじゃねーか」

「だって・・・!」

思わず顔を上げて、思いの外、近くにある金色の瞳に肩が跳ねる。

「ほら、手」

「・・・あ」

止まっていた指の動きを促される。

火照る頬を俯いて髪で隠しながら、真理亜が左太腿ギリギリまで布を捲った。

「自分で触れよ」

「・・・、え!?」

「たりめーだろ。俺が触れねーんだから、お前が触るしかないだろ」

まさかの指示に、真理亜が耳まで赤くなる。

その蠱惑的な匂いを、ザレムは、密かに深い呼吸をして楽しんだ。

男の思惑に気づかないまま、真理亜が左手を太腿の中ほどに置く。

「こ、・・・ここ?」

「もっと、内側」

「・・・・・・」

無言で指先を内腿に差し込み、ザレムの指示を待つ。

「もう少し、上」

「・・・」

「もう少し、前。・・・そう、そこだ」

「・・・あ」

左足の付け根、下着のラインの、ほぼギリギリの際に、真理亜の指先が触れている。

指を少しズラすが、暗がりで良く見えない。

(どうしよう・・・)

顔を上げた真理亜の視界が、突然、真っ暗になった。


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