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一夜の愛、人との愛
第8章 銀の鎖

「あ・・・」
思わず声を上げて、真理亜はスカーフを握ったままの手で口元を押さえた。
包みに入っていたのは、オレンジ色のレースの下着だった。
はっとしてクレイルを見るも、彼は既に椅子に腰を下ろし、読書に戻っている。
いつの間にかテラスへの扉を開けたらしく、カーテンが漣のように揺れていた。
(・・・・・・)
顔を真っ赤に染めながら、真理亜は何度かクレイルを盗み見ながらシーツの中にくるまると、器用に下着を身につけた。
胸元はまだしも、スカートの下がスースーするのは不安で仕方なかったため、素足でも、下着が履けるだけで、随分とほっとした。
シーツの中で動いていたせいか、少し体が熱い。
真理亜は服を軽く整えて、シーツを畳むと枕元に置き、その上にスカーフを綺麗に畳んだ。
その間も、クレイルは一切、こちらに視線を向けることは無い。
(気を使って、くれてるのかな)
真理亜は、少しの間、銀髪の天使を見ていたが、深く呼吸をすると、柔らかい布団の中に潜り込んだ。
重さを感じない肌触りの良い毛布を、腰から下にかけて枕に顔を埋める。
クレイルが、本のページを繰る音だけが、暫く響いた。
異変は、徐々に訪れた。
思わず声を上げて、真理亜はスカーフを握ったままの手で口元を押さえた。
包みに入っていたのは、オレンジ色のレースの下着だった。
はっとしてクレイルを見るも、彼は既に椅子に腰を下ろし、読書に戻っている。
いつの間にかテラスへの扉を開けたらしく、カーテンが漣のように揺れていた。
(・・・・・・)
顔を真っ赤に染めながら、真理亜は何度かクレイルを盗み見ながらシーツの中にくるまると、器用に下着を身につけた。
胸元はまだしも、スカートの下がスースーするのは不安で仕方なかったため、素足でも、下着が履けるだけで、随分とほっとした。
シーツの中で動いていたせいか、少し体が熱い。
真理亜は服を軽く整えて、シーツを畳むと枕元に置き、その上にスカーフを綺麗に畳んだ。
その間も、クレイルは一切、こちらに視線を向けることは無い。
(気を使って、くれてるのかな)
真理亜は、少しの間、銀髪の天使を見ていたが、深く呼吸をすると、柔らかい布団の中に潜り込んだ。
重さを感じない肌触りの良い毛布を、腰から下にかけて枕に顔を埋める。
クレイルが、本のページを繰る音だけが、暫く響いた。
異変は、徐々に訪れた。

