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だって可愛いから。
第1章 エレベーター
樹はそれを握ったままきょうすけの耳たぶをしゃぶるように口に含んだ。
そして、きょうすけのワイシャツのボタンを左手で外した。右手は小さく上下に動き出す。
「ひぅ!うぁ!」
くすぐったさにも似た感覚が湿った水音と共にきょうすけを責め始めた。
初めての経験に恥ずかしげもなく口から声が漏れた。
「まだ声変わりしてないの?」
幼い喘ぎ声に、樹はからかうように言った。
きょうすけは手を口に当てながらうなづいた。
樹は満足げに微笑んで、更に舌を耳の中へと差し入れた。
「あっ!…ちょっと…くすぐった…っんん!」
ボタンを外し終えたワイシャツを脱がされながら、耳を責められて、頭の中がぼうっとしはじめる。
「ちゅく…ちゅっ…ねぇ、何で逃げないでついてきたの?」
時折、舌でいやらしく耳を責めながら問いかけた。
「エッチなこと、したかった?」
「ふッ…!し…したかったです!!」
叫ぶように答えると、きょうすけの肌を撫で回すその手を掴んだ。
「でも…っこんなッ…恥ずかしいなんて思わなかったから…」
息をどうにか整えようと必死になりながら言葉を絞り出す。
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