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だって可愛いから。
第3章 俺が好き?
きょうすけは思えば思うほど、背徳感のせいか、いやらしい気持ちに傾いて行った。
「っふ…ッ」
一人でオナニーすることなんて滅多にない。
先端に滴が膨らんだ。その滴を指先ですくって、自分の口に運んだ。
「…変な味だ…」
唾液よりも粘着質なその滴が、さらにきょうすけの性欲に、火をつけていく。
指をしゃぶりながら、もう片方の手でゆっくりと性器を扱く。
自分のペースで高めていくのは、樹とするのとはまた違った気持ちよさがある。
思わず声が出そうになった瞬間、複数の足音と話し声がトイレに入り込んできた。
笑い声や、ふざけあう会話。そんな彼らと、壁一枚のところで発情しているきょうすけ。
ブルっと体が震えた。
もちろん、快感で、だ。
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