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だって可愛いから。
第3章 俺が好き?
「はっ…はぁっ…っは…」
洗い息を整えながら、現実に戻っていく。
騒がしかった壁の向こう側も、声が遠のき誰もいなくなった様だ。
ふぅ、と一息大きく吐くとトイレットペーパーを手に取り、自分の放ったものを片付ける。
「…そういや、いつも終わった後樹さんが掃除してくれてたのかなぁ…」
考えたこともなかった。
掃除が終わり、手を洗って廊下に出るとギクっとした。
あの後輩が立っていたからだ。
「なっ…なんでこんなとこにいるんだよ…」
「お昼休みなので…先輩に話しかけようと…思ってきて…」
口を尖らせながらぽそぽそと理由を告げる。
トイレの中を覗かれていた訳では無いのだろうが、きょうすけは心地が悪かった。
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