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微かな光
第2章 最後の願い
「はい」

尚も冷静な明美にため息をついた

「なんで?」

「死ぬんだし、いいかなって。あ、でも私凄く汗かいてるし初めてなんで思ったほどよくないと思いますがそれでもよければ」

淡々と語る少女に戸惑う勝彦だが、彼もまた心労の窮地で、切り出したのに身を引くのも、この機を逃す気にもならないので意を決した

「寧ろ嬉しいよ。最後の最後に君のような可愛い子と出来るなんて、神様は本当に意地悪だよな」

「ふふ。神様か・・いたら呪うかも。」

「はは。まったくだ」

二人の間に緊張が解けた緩やかな空気が流れる

「じゃ早速。」

男は持ってきていた七輪に火をつけていく

明美は黙って好奇の眼差しで見守る

「狭いから一時間位かな」

男の予測に恐怖より喜びの表情でうなづいた






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