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淫乱高校生
第6章 月



「あんたよそ者だろ?この町の人間じゃねぇな」

二郎さんが言ってることは頭では理解してるけど、怖くて口が開けない…声がでない…

「あんたも馬鹿だな。知らなかったとしても、名もなき場所にくるなんて」

二郎さんに始めて声をかけられた時に言ってたことだ。あの時はびっくりしてて忘れてたけど…恐怖でカラカラの喉からでた声は掠れてた

「な、もなき…ばしょ…」

もうあたしの顔には恐怖しか映し出されてないんだろう。二郎さんはニヤニヤしながら馬鹿にしたように言葉を吐く


「名前さえもなんもねぇんだよ、ここは。そういう所だ。ま、あんたには分かるわけねぇか。大事に育てられてぬくぬくと生きてきたお嬢ちゃんにはよ!」

蔑む様にあたしを見下ろして足を前に出した。距離が徐々に近くなる

「こ、こないで…っ!」

怖くて冷や汗が出てきた…もうこれ以上後ろには下がれないのに一所懸命下がろうとする

「あんたが悪りぃんだよ。こんな所に来るから。1人で彷徨ってる兎を食ってもここでは罰せられない」

「い、嫌っ!やだぁっ!」

「久しぶりの女だなぁ。しかもとびっきりの上玉だ。こりゃ楽しみだ」

その言葉を最後に二郎さんは覆いかぶさってきた
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