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粉雪のファンタジー
第3章 涼の決心…そして最終章★
……達也Side……



雪の出したアイディアは確かに、
涼に取っては、
嬉しい物だろう。
だけどそれをやるにはある意味、
雪の体力の問題がある。



絶対安静と言われ、涼は医師に、
雪と逢う事を、
止められたのだ。



俺は身内だから、
ギリギリ面会は、
許されている。
だけど死ぬまで、
雪を撮り続けるとなると、やはり、
医師の許可無しでは出来ない、
話しだと思った。



俺は医師の部屋の、戸を叩いた。



果たしてこんな、
雪の体力と、
背中合わせのような事が、医師からの、許可が出るのか?



だけど黙ってちゃ、始まらない……



……俺は……
医師に雪と俺の、
気持ちを伝える、
事にした。



……どうか……
医師の許可が、
出ますように。
俺はそう願わずに、居られなかった……



……コンコン……




『失礼します。』



『ああ、
おはようございます』



『……先生……
雪がいつもお世話になって居ます。』



『いいえ。
今日は何か?』



……俺は……
雪と俺の思いを、
全て医師に伝えた。やはりいい顔は、
しなかった……
医師が俺に、







『それがどんなに、危険な事か解りますか?……』







と聞いて来た。
勿論俺も解っているつもりだ。



……だけど俺は……その時医師に、
涼の想いを伝えた。






『……雪の恋人……彼は最後まで、
雪の傍に居たかったはずだ……』







それを医師の一言によって、
その願いが叶わなくなった。
と告げた……



医師はその俺の、
言葉を聞いて、
ようやく許可を、
出してくれた。



俺が雪を見舞いに、来る日の毎回、
5分の撮影だけ。



と言う事でようやく許可が降りた。







『……先生……
有り難とうございます。』







『無理はけして、
しないように。』



『……はい……
解りました。
失礼します。』



俺は医師に一礼して部屋を出た。
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