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涙色☆遠恋
第3章 拓磨の気持ち


『……あ、もしもし……
結奈がいつもお世話になってます。』

『……いえいえ♪……こちらこそ。
今日は娘さんお借りして、
すみません。』

『……いえいえ……
お誘い頂いて有り難うございます。
あの、今度家にもいらして下さいね♪』

『……えっ?……アハハ……
そうですね♪はい、では。
失礼します。
食事済んだらお宅まで送りますので。』

『……まあそんな……
大丈夫ですので一人で。
ハイハイ。では失礼します。』


母との電話が終りチーフが私に、
携帯を返した。


『……新谷……
メニュー決まったか?』

『……いえ……迷っちゃって。』

『……このBの盛り合わせは……
美味いぞ♪』

『……そうですか?……
じゃあそれで。ってチーフ!
9千円もしますよ!』

『……あのなあ……
上司と食事に来て金の心配するの、
新谷ぐらいだぞ。笑っ』

『……でもぉ……』

『……じゃあそれでいい?……』

『……あ、はい……
ご馳走様です。』

『……じゃあ俺も♪……
それにするかな♪』

チーフは備え付けの呼び鈴を鳴らして、
女将を呼んだ。

『……はい……
お決まりですか?』

『……女将♪……
いつもの2つね。後、新谷。
飲み物どうする?』

『……あ、じゃあ……ウーロン茶
お願いします。』

『……じゃあ俺も♪……』

『……はい……お待ち下さいませ。』

女将さんは部屋を出て行った。

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