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~罪の天秤~
第2章 人の彼氏を奪う罪
指はあくまでも優しく、焦らすように乳首を捏ねてくる。
もどかしくて微弱な快感の筈なのに、下着の中はどんどん濡れてきた。

「…ふ……っ…ぁ……」

「そういう声、やっぱお前も出すんだな」

「うっさい…っ…」

死ぬほど恥ずかしい。
今の今まで友達やってた人にこんな声聞かれてるなんて。

本当は早く中をぐちゃぐちゃに掻きまわしてほしくて。
膣肉を激しく擦ってほしくて。
だけど変な気恥ずかしさや意地が私を素直にするのを邪魔してくる。

「ホントは別のとこ触って欲しいんだろ」

私を見下ろす征服したような雄二の表情にぞくっとした。

こんな……こんな顔するんだ……
いつもはおちゃらけててふざけたことしか言わない雄二が、セックスになるとこんな雄の一面を見せるなんて……

自分の中の雌の部分を無理矢理引き摺り出されたかのように、いつの間にか私は雄二を見上げて頷いていた。
私は今どんな淫らな表情を晒しているのだろうか。
雄二は私の顔を見ると満足げに笑っている。

まだセックスは始まったばかりだというのに、最初からこんなに翻弄されて大丈夫なのかと少し不安になった。

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