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~罪の天秤~
第3章 人の不幸を笑う罪
「着いた。ここだよ」

「へー綺麗なとこだね」

ホテルの入り口の前で雄二の手が私の手を掴んだ。

逃げるとでも思ってるんだろうか。
一回してるんだから逃げたりなんかしないのにね。
それとも渡辺雪菜を思い出して不安になるのかな。

雄二の考えてることは分からないけど、私もぎゅっと握りかえした。
私の反応に、雄二はただ繋いだ手から指を絡ませ恋人繋ぎに変えていく。

うわ。これヤバイな。

雄二の長い指の形をリアルに感じられて、私は前回の情事を思い出した。
乳首やクリトリスを弄る動きや奥を擦られる感覚。
思わず絡めた指に力が入ってしまう。

「何か今エロいこと思い出しただろ」

「…は!?な、何バカなこと言って…」

「わかんねえだろうけど、お前今相当エロい顔してんの。もしかして廊下でやられたいの?」

反論しようと開きかけた唇をあっという間に塞がれた。
前回はしなかったキス。
唇が合わさったところからにゅるりと雄二の舌が侵入する。

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