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~罪の天秤~
第4章 人の彼氏を誘う罪
考え始めてはみたものの、何度もイカされたせいか半端なく眠い。
最近ホントにこういう日が続いてる。
雄二の有り余る体力、いや精力にも困ったもんだ。
水島由梨の彼氏は合コン好きらしいからそっちで攻めてはみてるけどなかなかひっかかんないしなぁ。
んーあーダメだ。
もう眠い。
頭働かない。
ぼーっとしたままお風呂場から出ると、雄二がタオルで私の頭をわしゃわしゃと拭いた。
「頭くらいちゃんと拭けよ。風邪ひくぞ」
「もー無理。眠い」
「しゃあねえなぁ。前座れ?」
雄二に促されるままベッドに腰かけると、ドライヤーの風が後ろから吹いた。
その温度と手の温かさに睡魔が寄ってくる。
「こら。まだ寝るな」
怒られてるはずなのに、何だか笑ってしまう。
それは私に触れる手が優しいからだろうか。
この優しい手は一体誰のものなんだろう。
私のものではもちろんなくて、だけど渡辺雪菜のものでももうないはずで。
この手が欲しい。
でもこれは私が求めちゃいけないもの。
何だかよく分からないことを思いながら、私はそのまま目を閉じた。
雄二の声が遠くの方で聞こえていたけれど、その声すら心地よくて私は意識を手放した。
最近ホントにこういう日が続いてる。
雄二の有り余る体力、いや精力にも困ったもんだ。
水島由梨の彼氏は合コン好きらしいからそっちで攻めてはみてるけどなかなかひっかかんないしなぁ。
んーあーダメだ。
もう眠い。
頭働かない。
ぼーっとしたままお風呂場から出ると、雄二がタオルで私の頭をわしゃわしゃと拭いた。
「頭くらいちゃんと拭けよ。風邪ひくぞ」
「もー無理。眠い」
「しゃあねえなぁ。前座れ?」
雄二に促されるままベッドに腰かけると、ドライヤーの風が後ろから吹いた。
その温度と手の温かさに睡魔が寄ってくる。
「こら。まだ寝るな」
怒られてるはずなのに、何だか笑ってしまう。
それは私に触れる手が優しいからだろうか。
この優しい手は一体誰のものなんだろう。
私のものではもちろんなくて、だけど渡辺雪菜のものでももうないはずで。
この手が欲しい。
でもこれは私が求めちゃいけないもの。
何だかよく分からないことを思いながら、私はそのまま目を閉じた。
雄二の声が遠くの方で聞こえていたけれど、その声すら心地よくて私は意識を手放した。