この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
~罪の天秤~
第4章 人の彼氏を誘う罪
夜7時。
大学に一番近い居酒屋で合コンは始まった。

私の座っている位置は田中雅也の斜め前。
我ながらいいポジションに座ってると思う。

「田中くんは何でそんなに合コンに行ってるの?彼女さんいるんでしょ?」

田中雅也は見るからにちゃらそうで、聞くまでもない気はした。
人は見た目で判断しちゃいけないっていうけれど、髪型や服装だけじゃない、女の子馴れした雰囲気や言葉や仕草はどうやったって滲み出る。

雄二とは正反対のタイプだな。

一瞬、そんな風に考えた自分に慌てて頭を横に振った。
せっかく復讐のチャンスが目の前にいるっていうのに、私ってば何考えてんだか。
今はこいつを落とすこと。
それだけに集中しろ!

「んーそうだなぁ、その質問よくされるんだけどさ、答えを言っても多分納得しないと思うよ?」

営業スマイルを携えて田中雅也はそう私に言った。
よく聞かれるのは本当なんだろう。
ちょっとめんどくさそうにしている。

「き、聞いてみてもいい?」

後のこともあるので機嫌を損なわないようにおそるおそる聞くと、田中雅也はふっ、と笑った。
自分のかっこよさを十分に理解してる人だと、その笑い方を見て思った。
好きなタイプではないけれどカッコいい。


/108ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ