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~罪の天秤~
第5章 私の犯した罪の罰
追いかけたら間に合う?
でも追い付いてどうするっていうの?
渡辺雪菜と鉢合わせになることだってある。
あの異常な目をした彼女と対峙する勇気が果たして今の私にあるだろうか。
玄関の前で私はぺたりと座り込んだ。
フローリングが嫌に冷たく感じる。
雄二はどうやって彼女を説得するんだろう。
暴力を振るうような奴じゃないし。
やっぱ普通に説得するのかな……
「じゃあな」
やけにすっきりした顔の雄二が目に浮かんだ。
そうだ。
雄二は人の気持ちを読むのが上手い奴だった。
その雄二が上手くことをおさめるにはどうする?
気付いた瞬間玄関を飛び出していた。
ベランダ側の道路まで大した距離はないはずなのにやけに長く感じる。
間に合う?間に合うかな?
ううん、間に合って!
私の祈りが届いたのか街灯の下で二人は見つかった。
最初に雄二が私に気付いて、ゆっくりと渡辺雪菜が振り向く。
その顔は勝ち誇ったような表情を浮かべていて、私は間に合わなかったんだと理解した。
でも追い付いてどうするっていうの?
渡辺雪菜と鉢合わせになることだってある。
あの異常な目をした彼女と対峙する勇気が果たして今の私にあるだろうか。
玄関の前で私はぺたりと座り込んだ。
フローリングが嫌に冷たく感じる。
雄二はどうやって彼女を説得するんだろう。
暴力を振るうような奴じゃないし。
やっぱ普通に説得するのかな……
「じゃあな」
やけにすっきりした顔の雄二が目に浮かんだ。
そうだ。
雄二は人の気持ちを読むのが上手い奴だった。
その雄二が上手くことをおさめるにはどうする?
気付いた瞬間玄関を飛び出していた。
ベランダ側の道路まで大した距離はないはずなのにやけに長く感じる。
間に合う?間に合うかな?
ううん、間に合って!
私の祈りが届いたのか街灯の下で二人は見つかった。
最初に雄二が私に気付いて、ゆっくりと渡辺雪菜が振り向く。
その顔は勝ち誇ったような表情を浮かべていて、私は間に合わなかったんだと理解した。