この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
~罪の天秤~
第6章 私は新たな罪を犯す
時間が早いのもあって私とタカシくんはロッカールームの床に座り込んだ。
タカシくんはipodから流れている音楽を片耳だけイヤホンで聞いている。
「もしかして彼氏さんのことだったりします?」
言われて浮かんだのは雄二の顔だった。
今、どうしてるのかな。
私にしたようにあの子にも触れているんだろうか。
想像しただけで胸が苦しかった。
自分が犯した罪の重さがのしかかる。
「違うよ。私、彼氏いないし」
「そっか。それなら良かったっす。もう浮気とかさせられんの嫌だったし」
思わず彼の顔を見た。
表情は読めなかったけど渡辺雪菜のことを言っているのは分かる。
「何で……あの子と浮気したの?」
今度はタカシくんが私を見る番だった。
「やっぱみんなにもバレてましたよね?俺と雪菜さんのこと」
私が無言で頷くと、タカシくんは盛大にため息をついた。
茶色い髪は犬みたいだと思った。
「もう言い訳にしかならないんですけど、俺最初は彼氏がいるって知らなかったんですよ。歳とか俺とタメの奴いないし、フリーターも俺だけだし。だから途中で彼氏いるって聞いた時はあちゃーって思いました」
タカシくんはipodから流れている音楽を片耳だけイヤホンで聞いている。
「もしかして彼氏さんのことだったりします?」
言われて浮かんだのは雄二の顔だった。
今、どうしてるのかな。
私にしたようにあの子にも触れているんだろうか。
想像しただけで胸が苦しかった。
自分が犯した罪の重さがのしかかる。
「違うよ。私、彼氏いないし」
「そっか。それなら良かったっす。もう浮気とかさせられんの嫌だったし」
思わず彼の顔を見た。
表情は読めなかったけど渡辺雪菜のことを言っているのは分かる。
「何で……あの子と浮気したの?」
今度はタカシくんが私を見る番だった。
「やっぱみんなにもバレてましたよね?俺と雪菜さんのこと」
私が無言で頷くと、タカシくんは盛大にため息をついた。
茶色い髪は犬みたいだと思った。
「もう言い訳にしかならないんですけど、俺最初は彼氏がいるって知らなかったんですよ。歳とか俺とタメの奴いないし、フリーターも俺だけだし。だから途中で彼氏いるって聞いた時はあちゃーって思いました」