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~罪の天秤~
第7章 重ねる罪の覚悟
「私のせいでごめん。ホントに本当にごめん」

私の行動が軽率だったばっかりにこんな思いを雄二にさせてるなんて。

「バカ。俺は謝って欲しいわけじゃねえよ。今までの会話で何となく気付いてるだろ?俺はお前が好きなんだよ。だから雪菜と付き合うのもお前がそれで助かるならそれでいいかな、って思ってた。けど体って正直だよな。あいつとセックスしようとしてもなかなか勃たなくてマジ焦ったわ」

「ほ……んとに?」

「本当に。ま、あいつとエッチしてるのは否定できないし、それでこんなこと言われても説得力ねえとは思うけど」

そんなことない。そんなことないよ。
だって私嬉しいもん。
今はそんな状況じゃないのかもしれないけど、雄二が私と同じ気持ちって聞けて本当に嬉しい。

「泣いてるってことは俺と同じ気持ちだって自惚れていいの?」

口を開けると嗚咽になりそうで、声を出さずに私はこくこくと縦に頷いた。
涙が目尻を何度も流れていく。

その涙を舌で掬った後、雄二の唇は私のと重なった。
少ししょっぱい舌が私のと絡んで溶けていく。
タカシくんとした時とは自分の気持ちが全然違う。
こうやって雄二とキスしていると、それが嫌でも分かった。


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