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だ〜いすき!
第3章 花火大会の夜は切なくて
―――ようちゃん……似合う‼格好良すぎる!
陽輔のその凛とした姿を目の当たりにした華子の顔は、上気し赤くなっていく。
黒に近い濃紺の浴衣に茶の帯。
華子が見立てたその浴衣を来た陽輔の姿は、華子が想像していたよりもずっとずっと素敵だった。
少し細身な陽輔は、学生時代から剣道をしている為に姿勢が良くて、その凛とした雰囲気が浴衣を引き立て良く似合っている。
思わずその粋な姿に見惚れてしまった華子はポカンと口を半開きにして固まってしまう。
「あぁ、良かった。
何度呼んでも、返事無いから心配したよ。」
―――もしかして…倒れていたら―…?!
先月の脱水症の件もあった為に心配していたのだ。
華子の元気な姿を見て、ホッと胸を撫で下ろした陽輔だった。