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だ〜いすき!
第3章 花火大会の夜は切なくて
そんな陽輔の気持ちなど華子は知るよしもなく。
早く陽輔とのんびりと花火を楽しみたいと気が急いている華子は、どんどん人混みを掻き分けながら進んでいく。
すぐ買えるだろうと思ったお茶だったが、
人の多さに、探しているのに、なかなかその屋台を見つける事が出来なかった。
―――あった!
迷いながらやっと見つけたその屋台は、
陽輔の並んでいる焼きそばの屋台から既に500mぐらい離れたところにあった。
「お茶二つ下さいっ!」
―――早く戻らなきゃ。
せっかく一緒にこれた花火大会。
陽輔を待たせたら悪いな、なんて。
慌ててペットボトルのお茶を2つ購入する。