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だ〜いすき!
第3章 花火大会の夜は切なくて


「華子、…遅いな」


いったい何処まで焼きそばを買いに行ったのだろう。
走り去ってから30分経っても帰って来る気配ない華子に、やきもきしながら帰りを待つ陽輔で。

待ちながら吹かしたタバコの残骸は、持参した携帯灰皿一杯になってしまっていた。


「焼きそば……冷めちまうだろうに。」


華子の後を追い探しに行きたい気持ちはやまやまな陽輔だったがこの人出だった。

店先では他の客の邪魔になってしまう。
探しに行ったつもりが、互いに迷子になっては元の木阿弥。
陽輔は目印になる河川公園の立て札のある場所まで移動すると、自分の居場所を知らせる為に華子のスマホに連絡をいれた。



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