この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
だ〜いすき!
第3章 花火大会の夜は切なくて


全力で泣いたせいだろう。

花火大会の為に可愛らしく着せられていた浴衣は、泣きながら擦ったせいで、少し着崩れてしまっていた。

そして。
白い浴衣地への赤いイチゴシロップの染みは、そこだけ何かを主張するかのようにやはり目立っている。


―――でも、付いたばかりの染みならなんとかなるかも!


自分の不注意のせいで、女の子のお祭りでワクワクしていた大事な時間を台無しにしてしまった―――華子は泣いている女の子に目線を会わせると、その真っ赤なうさぎの目になっている瞳を覗き込んだ。


「お嬢ちゃんのお名前、さやちゃんって言うのね。素敵なお名前だね。
さやちゃん…。
本当にゴメンね。
お姉ちゃんが浴衣直してあげる。
だから、許してくれる?」


「………………ほんとう?
お姉ちゃん、なんとかして、くれ、るの?
ひっく、お気に入りの、浴衣な、んだよ。
これからお友達のゆうくん、に、あうの。
ちょうちょがついてて可愛いの、に!…でも、汚れちゃったの……」


/213ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ