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だ〜いすき!
第3章 花火大会の夜は切なくて
「すぐ戻りますから、ここで少し待ってて下さい!」
後を心配そうに付いてきた父親に、トイレの前で待っていてくれるように声を掛け、華子は安心させるように微笑んだ。
そして、さやちゃんと一緒に女子トイレに入る。
―――まずは、染みを落とさなくちゃ!
「ちょっとごめんね。少し冷たいかもだけど、我慢してね?」
そして、華子は染みを落とす為にハンカチを水道水で濡らすと、反対側の手に持ったティッシュペーパーを、さやちゃんの胸元のイチゴシロップの染みの付いた浴衣地の裏側に当てた。