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だ〜いすき!
第3章 花火大会の夜は切なくて
そして、濡らしたハンカチを使い、イチゴシロップが付いた箇所をトントンと叩くように手を動かした。
「こうしてトントンすると、下のティッシュに赤い色がバイバイしてくれるんだよ。」
「バイバイ?」
「うん。赤い色、バイバイだよ。」」
可愛い声援を受けながら何回かそれを繰り返すと、
そのうちにだいぶその染みは目立たなくなった。
でも、まだ襟の部分に少しだけ紅い染みが残ってしまっている。
(うーん、取れないなぁ。
取り合えず着付けを直してみれば帯で隠れないかな?)