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だ〜いすき!
第3章 花火大会の夜は切なくて
心に浮かぶ、さっき見かけた男の姿。
あれが・・・本当に修司だったらどうなってた?
―――ひとりにするんじゃなかった・・・。
人ごみの中、修司らしい男を見掛けた瞬間に、華子をひとりにしたのは失敗だったと思った。
もしかしたら、華子は修司と鉢合わせしているかもしれない。嫌な思いをさせられいるかも知れない―――連絡がつかない間、陽輔はずっと気を揉み続けていたのだ。
―――修司は、華子との別れをすんなりと納得した訳じゃ無いんだ。
別れてすぐの頃。
華子の会社の同僚が助けてくれたおかげで、おおごとには為らないで済んだものの、未だ華子に未練がある修司が、仕事帰りの華子を待ち伏せして。華子は車に引き摺りこまれそうになった出来事があった。
――― 一度は心と躰を許した男。