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だ〜いすき!
第3章 花火大会の夜は切なくて
―――悪かった。でも…俺だって心配したんだ。
華子に対し、悪かった。そう反面、戻って来ない華子を待つ時間。もし華子に何かあったとしても何もしてやれないそんな時間は、陽輔にとって、どうしようも無く無力な時間で。
スマホも通じず、心配で仕方なかった自分。
さっき巡り合った時、華子の髪止めが無くなっていることにだって気がついて
華子に、何かあったのは間違いない―――でも、自分が力になれなかった事実を突き付けられそうで、それを知るのが恐かった。