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だ〜いすき!
第3章 花火大会の夜は切なくて
華子のくぐもった小さなあえぎ声を耳にしながら、陽輔は、華子の足を拭き清める事に集中することに意識を集中させる。
そうしないと、余計な方に気をとられてしまうからだ。
掴んだ華子の足首は陽輔の手首ぐらいの細さしかなかった。浴衣の裾の奥のふくらはぎに続く魅力的な曲線―――。ほの暗いその先は、布が邪魔をして覗き見ることはできない。
―――退けよ、布!
思わず、心の中で念じてしまうが、魔法使いでは無い陽輔のその願いは叶うことは無い。
でも、ちょっと手を伸ばせば…。
その柔らかな肌の先を目にすることは容易なことで…でも。