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だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと
「喉、乾いたろ?」
「ん…。」
「スポーツドリンク、飲むか?」
「うん…。」
喉が乾いている華子は勢いよく頷く。
冷蔵庫の中には500L入りのペットボトルの買い置きは無く、1.8L入りのスポーツドリンクしか入っていなかった。
陽輔は準備してきたスポーツドリンクをコップに注ぐと華子に手渡す。
―――グビっグビっ…
よほど喉が乾いていたのだろう。
まだ躯に力がちゃんと入らなくて。
躯を起こせずにいる華子だったが、頭を少し持ち上げた不安定な体制のまま、陽輔から渡されたコップに口ををつけた。
喉を鳴らしながらその液体を飲み干す華子。
―――クッ!ケホッ…ケホッ!
ほら言わんこっちゃ無いだろ、華子――。
「落ち着いて華子。慌てないで、ゆっくり飲んで。」
そんな華子の様子に心配で言葉を掛ける陽輔だった。
陽輔の心配通りに。
華子は気管に入り込んだ液体にむせてしまい、苦しそうな表情を浮かべていた。