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だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと
そのむせが少し落ち着いて、華子の表情が和らぐ。
だか、まだ潤いが足りないのだろう。
空になったコップにスポーツドリンクを注いでやると、華子はふただび勢いよくスポーツドリンクを飲み始めた。
水を飲む度に動く華子の喉元がなんだか艶かしくて。
華子の華奢な首。上下に動くその白い肌から陽輔は目が離せなくなってしまう。
華子がむせないように見守る陽輔の視線の意味合いが――優しさだけの視線から変化していく…。
勢いよくスポーツドリンクを飲み干す華子の口の端から飲みきれなかったソレがあふれて、ツーっと筋を書きながら流れ落ちて。
そのあふれた透明な液体は、首筋を伝って、着ていたグレーのTシャツにジワジワと染み込んでいく。
濡れて水分を吸ったTシャツの色が、濃いグレーに染まる。
「あぁ、華子半分以上こぼれてしまったね。ビショビショだ。」
点滴で水分を躯に入れたせいだろう。
燻る熱を下げたい華子の躯は汗ばんで来ていた。
濡れてしまって気持ち悪いだろうな――そんな風に思う陽輔。
――――着替えさせた方がいいだろうな。