この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと
―――倒れたくせに一人でシャワーなんて。――ダメに決まってるだろう?
「危ない!」
陽輔が止めるのも聞かず、ベットから降りようと立ち上がった華子。
そのふらつく足は結局陽輔に支えられる羽目になってしまう。
「華子、今日は、シャワーは無理だね。」
「どうしても…だめ、かな?」
そんな風に上目使いでお願いされれば、陽輔の心が揺らがないわけは無い。
しっとりと濡れた黒い瞳が、困った光を浮かべていた。
華子の気持ちを思えば、シャワーを浴びたいだろうと思う陽輔である。
でも。
一人でシャワーを浴びている最中、華子が風呂場で倒れていたら―――そう思えば、陽輔が心配で気が気でなくなるのは当然だった。