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だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと
―――浴びるなら二人で、だろ?
そう思う陽輔。
新婚なのに。
一緒に暮らしているのに。
まだ一緒に風呂を使ったことがない二人…。
陽輔的には近いうちに実現する予定の夫婦の楽しい権利は、早く実現させたい楽しみだった。
まだ二人だけな生活には慣れていない華子。
――せめて風呂ぐらいは…一人ゆっくりと使わせてやりたい。
うちの奧さんはバスタイムが大好きらしく、たまに聞こえてくる調子っぱずれな歌声に思わず笑ってしまうことも良くあって。
だから、そんな風に思う気持ちもあったりして。
陽輔の仕事が最近忙しくなって来ているのも要因のひとつだったり。
―――なかなか…タイミングが会わないんだよなぁ。
新婚なんだから早く家に帰りたい。そう思うのはやまやまで。
(正直、仕事になど行かずに華子と過ごしていたい。)
華子の笑顔や、そのたおやかな躰に癒されたい。
そう思う日々だし、その思いは募っていくばかりだった。