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だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと
喉からの潤うに、疼く躯がほんの少しだけだが鎮まっていく。
気持ちが少し落ち着いた華子は、寝室をゆっくり見渡した。
―――今日、満月だぁ。
目覚めた時は夕闇が迫る時間で薄暗い部屋だった筈なのに。
少しだけ開いたカーテンの隙間から差し込む
満月の明かりが時間の経過を教えてくれていた。
―――心配なら、ようちゃんが一緒にお風呂入ってくれたらいいのにな…。
やっぱり、躯がベタベタするのが気になってしまう華子はそんなことを考えてしまう。
大胆なそんな考えが頭に浮かんで消えないのは、やはり躯に燻る熱のせいかもしれなかった。
ようちゃんにいっぱい迷惑掛けちゃた――…。
華子が一人になって考えるのはやはりその事。
新婚そうそう、心配と迷惑をたくさん掛けてしまった、駄目な奥さんな自分は陽輔に嫌われてしまったら―――どうしよう。
そんな優しい旦那様に、これ以上迷惑を掛けるのはダメだもん。
…とりあえず、シャワーは明日まで我慢しよう。
洗面台の方から聞こえてくる、蛇口から水が出る音に、――タオルで躯を拭いたらいくらかさっぱりするに違いない。
そんな風に思った華子だった。