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だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと
「じっとして。華子。」
そのこそばゆさから逃がれるように、
躯を少しだけねじるようにした、華子の躯を追い掛けてきた、
背後から回された陽輔の腕に簡単に捕らわれて。
その長い腕に、抱き抱えられるような格好になった華子は、陽輔の腕の中に閉じ込められた。
「動いたら、ちゃんと綺麗に出来ないだろう?」
―――だって、ようちゃんが……気持ちイイコトするんだもん///。
陽輔の匂いに包まれながら。
陽輔の華子を優しく叱責する声が、耳元で甘く響く、
その声に、陽輔に気持ちイイことをされているんだと素直な躰は反応してしまい――華子の耳朶が紅く染まった。
「華子の、耳。真っ赤だね。なんだか、凄く美味しいそうだ。」
―――恥ずかしいことばかり口にする、ようちゃんのせいなんだから!
華子のそんな心の声が、陽輔に聞こえる筈もなくて。
甘いクリームを舐めるみたいに、耳朶をペロリとひと舐めした陽輔。
その楽しそうな口調に、困惑してしまう華子なのだった。