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だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと


「あっついな。」


扇風機を回してはいるが、熱帯夜のせいで生ぬるい空気が寝室の中を循環していた。

少しでも涼を求めるように、
陽輔がおもむろに来ていたポロシャツを脱ぎ捨てると、その上半身が露になる。

適度に運動している陽輔の躯。

無駄な肉のない均整の採れたその躯、しなやかな筋肉に華子は見惚れる。


ギシッ――…。


陽輔の体重が移動したタイミングで、ベットが軋む。

その音に反応するように、
華子の視線が、露になった陽輔の上半身から、
陽輔の顔の方に移って。

華子をじっと見つめていた陽輔の視線とぶつかった。

柔らかな月の光が陽輔の顔を照らしだし、
その、柔らかな光を纏った陽輔が華子に向かって微笑んでいる。

大好きな陽輔に求めてられている―――そう思えば、ベットに横たわる華子の心臓はさっきからドキドキが止まらない。

優しい筈の微笑みなのに…。
月の光をのせいなのか、その微笑みはゾクゾクするほど色っぽく見えるのは―――なぜ…?



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