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だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと
色々考えれば、
華子は恥ずかくてたまらなくなる。
綺麗にならないということは、
イコール
汚れたまま、ということで。
その事実が華子を、酷く悲しい気分にさせた。
真っ赤になった華子の瞳には、ジンワリと涙が滲んできた。
そんな姿を陽輔にみられたくて。
華子は、思わず顔を背けてしまったのだった。
**
「どうした?」
陽輔は華子の躰の脇に手を置くと、その小さな躰を覆うように身を傾け、
身をよじった華子が逃げられないように、躰を縫い止めるようにした。
囲うように組敷いた、華子のその瞳に浮かぶ光るもの。
―――泣いてるの、か?
自分の目に飛び込んできた、華子の瞳を濡らす涙に陽輔は焦る。
―――なんで、泣くんだ?!
華子の反応が可愛くて。
その恥じらう姿がみたいなぁと、少し意地悪なコトを口にしたかも知れないが、泣いてしまうほど虐めたつもりは無かったのに…。