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だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと
「ごめんな。恐かったか?」
「ううん、恐くなんかっ!」
華子は首を横に振る。
―――もしかしたら華子は初めてのセックスを思い出したのかもしれない。
アイツとのその体験を、上書きしたつもりでいたのは、実は俺のひとりよがりで。
華子は、まだその苦しい思い出に苦しんでいるのかもしれない。
優しく愛そう、そう決めたばかりなのに、俺は―――。
「恐くなんか、ない。ただ…。」
「ただ、何?はな。」
その先が知りたい。
華子を守ると決めたのに、華子を泣かせてしまったその訳を知りたかった。
陽輔は、左手の人差し指で華子の涙を拭うと、華子の両瞼にそっとキスを落とした。
「―――隠さず、教えて?」