この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと
「……だって、汚ないんだもん…。」
そう口にする華子の、少し拗ねたような口調が少女みたいで、ちょっと可笑しかった。
華子の躰の、どこが一体汚ないというのだろう。
生きているんだがら、俺も華子も汗をかくのは当たり前で。
陽輔にとって、華子に汚ない場所なんて、存在しなかった。
そもそも、セックスはそんなにキレイなもんじゃ無い。
互いの気持ちと躰が溶け合って、気持ち良くなる瞬間は、むしろ混沌としている気がした。
汚ない自分を嫌われるのが嫌だ――――その華子の想い。
陽輔の為に、綺麗でいたい。
綺麗な自分をみせたい。
それは、裏を返せば…陽輔が好きだ、ということだ。
陽輔にとっては、そう華子が叫んでいるのと同じ事だった。