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笑える復讐劇
第1章 憾み

旧知の仲だからと言って甘え過ぎた。俺は馬鹿だ、無関係なパトロンに何をさせているんだろう。そんな罪悪感を胸に、己が情けなく感じた。気を取り直して詫びを入れようと、キーボードを指で触れるや否や、パトロンからの返信はきた。
詫びのタイミングを逃してしまったと思いながらも、書き込まれた文章に目を通す。その内容を読めば、そこには慰めの言葉は一切なく、予想の範疇外の一文が書かれていた。
パトロン:あのさ、実は提案があるんだ
自分:提案?
この流れで提案される事などあるのだろうか。直に感じた疑問をそのままパトロンに問い返す。提案とは、己のストレス発散の提案なのだろうか。
パトロン:実は俺も、彼女と別れたばかり
なんだよ
自分:そうなのか?偶然だな
パトロン:俺の元カノも酷いヤツでさ
俺も電電みたいに尽くしてたのに
浮気されたんだ
浮気の文字に一瞬、和人の手が止まる。
「そうか、俺よりも酷い立場にいるのか……」
彼女に振られた点に親近感がぐっと湧いたと同時に、己の小さな不幸せに少し恥じる。だが、恥よりも同情が強く、和人は素直な感想を返した。
自分:ヒデー……
パトロン:しかも浮気相手が三人もいたんだ
自分:三人!?
驚愕の内容だった。一体、パトロンは何を経験したのだろうか。好奇心が先立ち、和人は続きを血眼にして待った。
詫びのタイミングを逃してしまったと思いながらも、書き込まれた文章に目を通す。その内容を読めば、そこには慰めの言葉は一切なく、予想の範疇外の一文が書かれていた。
パトロン:あのさ、実は提案があるんだ
自分:提案?
この流れで提案される事などあるのだろうか。直に感じた疑問をそのままパトロンに問い返す。提案とは、己のストレス発散の提案なのだろうか。
パトロン:実は俺も、彼女と別れたばかり
なんだよ
自分:そうなのか?偶然だな
パトロン:俺の元カノも酷いヤツでさ
俺も電電みたいに尽くしてたのに
浮気されたんだ
浮気の文字に一瞬、和人の手が止まる。
「そうか、俺よりも酷い立場にいるのか……」
彼女に振られた点に親近感がぐっと湧いたと同時に、己の小さな不幸せに少し恥じる。だが、恥よりも同情が強く、和人は素直な感想を返した。
自分:ヒデー……
パトロン:しかも浮気相手が三人もいたんだ
自分:三人!?
驚愕の内容だった。一体、パトロンは何を経験したのだろうか。好奇心が先立ち、和人は続きを血眼にして待った。

